スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

そば切りの太さ

出雲そばの最適な太さは?
pc_1262969335.jpg

江戸時代の後期に、江戸のそば職人によってそばの切り巾について基準が設けられ、「切りべら23本」といって、一寸(約3.03cm)を23本(約1.3mm)に切ることが標準とされました。「切りべら」というのは「切平」と書くように延した厚さ(通常1.5mm)よりも切り巾を薄くするものです。包丁で切った面の面積が多いほど茹でたときにしっかりしたそばに仕上がるからでしょう。それに対して「のしべら(延平)」というのは延し厚より切り巾のほうが広いそばを指し、出雲そばを代表とする田舎そばにはこの形が多く見受けられます。

 出雲地方のそば店では各店で異なった太さであり、そばの断面形状はそれぞれ特徴がありますが、切りべら23本という細さでそばを打つお店は少ないようです。その理由はいくつかあります。

・ 昔からやや太めのそばを噛んで食べる習慣があった。

・ 割子そばのようにだしを直接かけて食べるので、ざるのようにそばをたぐって啜る必要がなく、太くても食べつらいことはない。

・ 釜揚げそばはそばが切れやすいため、太めのそばでかき込むように食べるほうが香りや旨みをより楽しめる。

・ そばの製粉がひきぐるみのため、粗い粉(昔は製粉がやや雑であった)であり薄く延ばしにくい。また、そば打ちの技術が江戸と違い高レベルではなかった。

江戸のそば打ち技術や製粉技術と比べると、出雲地方は技術的には劣っていたのかも知れません。しかし、ひきぐるみの出雲そばは上手い(うまい)そばではなく、美味い(うまい)そばを目指してきたのではと考えます。
少々食感が悪くても、噛んだときの香りや味深さが秀でているそばが出雲そばとして評価されてきたのです。
 よく、「喉こしが良いそば」という言い方で江戸前そばが語られますが、本来、そばは噛んで食べるものですからビール等とは異なるため、この表現はいかがなものかと思います。おそらく、つるっと食べやすく、食感の良いそばの事を指しているのでしょう。
老舗の出雲そば店でも、近年のブームなのかこの食べやすいそばに変化し、細打ちするお店が増えてきました。時代のニーズに合わせそば屋も変化していかなければならないのですが、少々寂しい気がしています。
特に細打ちした「釜揚げそば」は出雲そばの醍醐味が薄れてしまっている気がします。
そば粉の粒度にもよりますが、2.5mm~3.0mm前後の太さが昔からの出雲そばではなかったかと判断しています。そば切りの断面は正方形が理想かもしれませんが、のしべら形状の出雲そばは田舎出雲の風土を感じさせる何ともいえない懐かしい味わいがあります。

切り巾 約3.0mm 厚さ 約1.5mm
2191.jpg


切り巾 約 3.0mm 厚さ 約2.5mm

2192.jpg





コメントの投稿

非公開コメント

リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。